着床しない原因を調べる検査はあるの?
どんな検査があるの?
という流れでいくつかの検査を経験しました。
妊活歴10年のさけです
グレードの良い胚盤胞の移植を繰り返しても全く着床しなくてモヤッとする。その気持ち分かります。
このような反復着床不全の原因を探るべく、クリニックでいくつかの検査を受けました。
今回はこのタイミングで受けた検査についてご紹介したいと思います。
反復着床不全の定義とは?
体外受精において、40歳未満の方が良好な受精卵(胚)を4回以上移植した場合、80%以上の方が妊娠されるといわれている。よって、良好な胚を4個以上かつ3回以上移植しても妊娠しない場合を「反復着床不全:repeated implantation failure:RIF」という1)。
反復着床不全の原因とは?
ざっくり考えられる原因としてあげられるのが、、
✔受精卵側の問題
✔子宮内環境の問題
✔母体側の問題
受精卵側の問題を調べる
受精卵側の問題を調べるには着床前診断(PGD)や、着床前スクリーニング(PGS)という検査が存在します。
これに関しては諸々の問題があり未経験ですが、これとは別に実際に自分で受けてみた検査はこんなものがあります。
子宮内環境の問題を調べる
子宮鏡検査で反復着床不全の原因を調べる
”子宮内環境の問題”がないか調べるべく、まず受けた検査が子宮鏡検査でした。
子宮鏡検査とは、、
子宮の中に生理食塩水を流しながら、細いファイバースコープを用いて子宮内や卵管の状態などを観察する検査。
この検査で子宮内膜炎やポリープ、子宮筋腫が無いか、また子宮奇形や癒着が無いかについて調べられます。
子宮鏡検査について詳しい内容と、実際に受けてみた感想について下記でまとめています。気になる方は見てみて下さいね!
ERA検査で反復着床不全の原因を調べる
ERA検査は、個人によって異なる着床に適した期間(着床の窓)を調べる検査です。
最適なタイミングで胚(受精卵)を移植することで着床率アップを狙います。
ERA検査についてもっと詳しい内容、実際に受けてみた感想などを下記にまとめていますのでご参考までにどうぞ!
EMMA検査で反復着床不全の原因を調べる
EMMA検査は、子宮内環境を改善し着床率を上げるための検査です。
EMMA検査の詳細や、実際に受けた感想、検査結果を画像付きでご紹介してます。
気になる方はご覧ください。
ALICE検査で反復着床不全の原因を調べる
慢性子宮内膜炎を起こす細菌の有無について調べます。
ALICE検査については下記でご紹介してます。実際に受けた検査結果の画像付き。
【再検査】EMMA検査とALICE検査
EMMA検査とALICE検査で陽性反応が出たので治療しました。
サプリ、抗生物質、膣錠で改善を目指しましたが効果はあったのか?
再検査の結果は下記でまとめております。
母体側の問題を調べる
NK細胞活性について調べる
NK細胞は体内へ入ってきたウイルス感染した細胞やがん細胞などを見つけて攻撃、排除する免疫細胞のこと。
(NKとはNatural Killerの略)
これが過剰に働くと受精卵の拒絶につながることが考えられています。
【NK細胞活性】血液検査の費用
たっぷりシリンジ1本分の採血をして調べます。結果が分かるまで約4週間。
費用:約8,500円(税別)
(費用はあくまで一例です)
Th1/Th2比(液性免疫/細胞性免疫比)について調べる
拒絶に働き攻撃する免疫(Th1)と寛容に働く免疫(Th2)の活性比のバランスを調べる検査。
【Th1/Th2比】血液検査の費用
NK細胞の検査で採血したもので一緒に調べました。こちらも結果が分かるまで約4週間。
費用:約25,000円(税別)
(費用はあくまで一例です)
【検査結果】NK細胞活性とTh1/Th2比
Th1/Th2比の数値は10以下なら基準値と言われました。(ギリギリセーフ、、?)
NK細胞活性の数値も基準値内と言われたのですが、、この基準値の設定は病院やクリニックによって多少違いがあるようです。(クリニックが違えば私の数値も基準値以上)
こういった施設差は患者としては非常にモヤッとするポイントではあります。
甲状腺の数値を調べる
甲状腺の検査はもっと早い段階でやりましたが、こちらも母体側に問題がないか調べる検査となっています。
【反復着床不全】どうしても原因不明な場合は
不妊治療の検査は基本どれも自費な場合が多いので高額となりますが、、
移植しても着床しない理由として『たまご(胚盤胞)に着床する力がなかったんだよ』
とクリニックから説明されても何かスッキリしない場合は、こういった検査を受けてみるのも手かと。
また上記の検査をやってみて、それでも原因不明な場合は夫婦で染色体を調べるという手もあります。気になる方はご参考までにどうぞ。